POSITISM

適度に適当に。

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FARFALLA - 18 -


ハコニワノベル

「バカな、辿り着けるはずがない。あんな燃料すら積んでいないガラクタでは……」
「まぁね。でも辿り着いてしまったんだから仕方がないよね」
「くっ……」
「あ、あんたね、どこ行ってたのよ!」
「え? あぁ、そりゃもちろんチキューだよ。すごいな、チキュー!」
「だったらなんですぐに戻ってこないのよ! 私がどれだけ心配したと……」
「ごめんごめん、向こうでも一から宇宙船作ってたら二年経ってたんだよ」
「バカ! ほんと、もうバカ! バーカ! バカ……」
「久しぶりなのにバカしか言われてないな……。まぁ話したい事は沢山あるけど、その前にやっておきたいことがあるんだよね」

 そう言いながらミツルは右腕をグルグルと回している。

「あんた何する気?」
「ん? ラリアット」
「バカ! あんたほんとにバカなの? あいつに私のラリアットが効かなかったの忘れたの?」
「ラリアット!」
「だから、無理だって……」

 瞬間、ミツルの姿が目の前から消えた。そして私の目に映ったのは――。



 ――二年前。



 振動、衝撃。激しく揺れた後に、浮遊感。カタパルトから無理やり飛び出した僕のストラトキャスターは、不安定な軌道のままフィオーレの裏側へと飛び出ていた。大量の太陽パネルが敷き詰められたその裏側を見ながら、制御することの出来ない宇宙船は漂っていく。
 激しい光源を確認した。太陽だ。その間に見えるのはテラがフィオーレにやってきた日に見た白い星が見える。そしてその先に青い星。

「綺麗だな」

 カプリコルさんによってロケット内の圧縮酸素は十分にある。しかしロケットには燃料がないため、飛び出したままの推進力で進んでいくことになる。そしていきなり大ピンチであることに気が付いた。どうやらあの白い星の引力に掴まってしまったらしい。このままだと、あの白い星に到着してしまう。燃料がないため、到着してしまった星に燃料がなければ、再び宇宙へと飛び上がることが出来なくなる。見たところ、あの白い星には燃料などはなさそうだ。

「まずいな、さっきテラがしたみたいに、圧縮酸素をロケットの外で破裂させて進路を変えるしかないか」

 なんとか打開案を思いついたものの、自作のロケットにそんな設備がないことぐらい知っている。それでも無理やりそれを実行しようと右往左往していると、船体が大きく傾きだしたことに気が付いた。白い星とは別の方向へと引っ張られている。その方向の先へ視線を伸ばしていくと、フィオーレから見たときよりもずっと大きく、美しく見える青い星があった。




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