POSITISM

適度に適当に。

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FARFALLA - 17 -


ハコニワノベル

 三つ目の倉庫を右に曲がって更に四つ。今度は左に曲がる。そこに積み上げられているコンテナによじ登ると見える、随分と錆びて見え辛くなった尻尾の長い黒猫のマークが付いている倉庫。辿り着くまでに四、五人のリベルラ社員がスペースヨーヨーでぐるぐる巻きにされたけれど。
 補修されてから随分と時間が経っている窓から中へ入り奥へ向かう。妙に分厚い扉をひとつ越えた先でトーチョーキではなく、直接ウラーノの声が聞こえた。

「君は今、完全に包囲されている! 大人しく出て来なさい」

 声の聞こえる方へと慎重に進むと、古いコンテナが並ぶ倉庫内の一角を、リベルラ社員が包囲しているのが見えた。取り囲んでいるリベルラ社員の手にはラッジョ銃、恐らく侵入者がこちらの要求に応じようとしない場合は、ここで始末するつもりなんだろう。

「部隊長、もうやってしまいなさい」
「し、しかし」
「これもフィオーレの治安維持のためです」
「了解しました。総員、一斉射撃準備! ……アタック!」

 躊躇無く引き金を引かれたラッジョ銃から数多の光線が乱れ飛ぶ。何者かが潜んでいるのであろうコンテナが音も無く蜂の巣にされていく。次第にその形を形成出来なくなったコンテナが崩れていく。

「相変わらず、おっかない治安維持だね」

 確かにそう聞こえた。瓦礫の山と貸したコンテナの上に人影が辛うじて見える。リベルラ社員達はその人影に銃口を向けた。

「まだ、慣れなくてさ」
「おい、止まれ! 止まれと言っている!」
「だってさ、十二分の一なんだよ?」
「何を言っている? 我々の言葉が理解出来るのであれば、動くな!」
「いや、だからさ、十二分の一なんだって」
「と、とにかく止まれ! さもなくば撃つぞ!」
「これ、ほんとに難しいな……」
「部隊長、構いません。処分してしまいなさい」
「はっ! 総員、一斉射撃準備! ……アタッ……! ?」

 そこにいた全員の視界から人影が音も無く消える。取り囲んでいたリベルラ社員の一番後ろにいたウラーノの前に、その人影は現れた。

「ほんと、手加減の仕方が解らないや。ね、ウラーノさん」
「お前は……」

 リベルラ社員に見つかってしまうことも関係無しに飛び出した。

「おいおい、ウソだろー? 普通生きてると思うか? な、ペーシ」
「ですよね、まさか生きてるなんて、誰も思いませんよね、カンクロさん」
「んー? おー! みんな久しぶり!」
「……」
「あれ? なんで黙ってんの?」
「うるさいわね、この……、この、バカミツルー! !」




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