POSITISM

適度に適当に。

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FARFALLA - 16 -


ハコニワノベル

「何者か知らんが、我々の言葉が解るのであれば大人しく出てきなさい!」

 見知らぬ宇宙船をリベルラの社員が取り囲んでいる。宇宙船は無駄にピカピカと光り輝き続けているだけで、なんら動きは無い。

「我々の言葉が通じないのであれば、我々はそちらを拘束することになる」
「抵抗せずに大人しく出てきなさい」

 再三の要求に応じる様子も無かった宇宙船のハッチが突然開く。その中から人影のようなものが現れた。しかし次の瞬間、宇宙船を取り囲んでいたリベルラの社員全員が、吹き飛ばされていた。

「何が起きているのです?」
「ウ、ウラーノ様、申し訳ありません。何者かがフィオーレ内へと侵入したと思われます」
「姿は?」
「それが良く確認できませんでした。現れたかと思った瞬間に、我々は吹き飛ばされてしまったので……」
「中へ侵入された確証は?」
「旧八番ゲートがこじ開けられています!」
「旧八番ゲートですか……、嫌な予感がしますね」
「嫌な予感ですか?」
「いいえ、こちらの話です。総員中へ戻って、不法侵入者を見つけ次第包囲、拘束しなさい」
「了解しました! 総員、中へ! 不法侵入者を見つけ次第包囲、拘束せよ!」



 角を曲がって走る。次の路地を左に、それから階段、公園を抜ける。見えてくる細い通路へと駆け込む。案内したカンクロがお腹を擦り付けながら通っていく姿が可笑しかった。

「なんでこんな道を選ぶのよ?」
「大通りは全部リベルラの社員が見張ってるんですよ……くそう、相変わらず狭いな」
「……変な宇宙船に乗ってた人は、どうやら中に入ったみたいですね」
「ペーシ、それ何?」
「これはですね、カプリコルさんに教えてもらった装置で、えーと確かトーチョーキと呼ばれるものですよ。これを使うとリベルラの通信内容が全部聞こえちゃうという優れもの……」

 ペーシが言い終わる前にそれを奪い取って耳に装着する。あまり聞きたくは無いけれど、ウラーノの声が聞こえて驚いた。聞き耳を立てながら進んでいくと、先頭を行くカンクロにぶつかった。目の前にはフェンスが立ちふさがっている。

「ちょっと、行き止まりじゃない! どうすんのよ! ?」
「前に来たときもこれに足止めされたんですよ」
「カンクロ、あんた前にここ通ったことあるの?」
「ちょいとヤボ用で」
「まぁ、いいけどさ。前に通ったならフェンスがあることぐらい解ってるでしょ?」
「解ってますよ。だからこそコレを持って来てるわけです」

 カンクロは自信満々に大きなニッパーを取り出す。そのニッパーを取り上げて、すぐにフェンスを切り刻んでいく。パチン、パチンとリズミカルにフェンスを切り刻む。そうして立ちふさがっていたフェンスに人が通れるほどの穴が開いた。

「ペーシ、旧八番ゲートってあそこだよね?」
「あそこです、ただ正面はリベルラ社員に封鎖されてると思います」
「姉さん! 倉庫エリアなら今は手薄になってるはず!」
「よし、行くよ! 邪魔するリベルラ社員がいたら……解ってるわよね?」



『もちろん、やっつけます!』




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