POSITISM

適度に適当に。

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ハンナの日に咲いたハナ - 二輪 -


ハコニワノベル

 東京。多くの人の憧れの地。
 ここに足を踏み入れるのは三度目だ。中学二年の夏に羽田から成田まで。高校二年の夏に、岩手までの寝台特急の停車中に朝食を食べた。今回は今までとは違う。そう、目的地が東京なのだ。
 長時間乗った夜行バスから這い出るようにして下車すると、目の前に東京駅が堂々と構えていた。あまり時間もないので、すぐに行動を開始する。さぁ、ここから慣れない東京の交通手段を駆使しなくてはいけない。目指すは東京ビッグサイト。遅刻は厳禁なので若干ドキドキし始める。まずは山手線の切符を買って有楽町へ。メトロ東京に乗り換えて豊洲。そこからゆりかもめで国際展示場正門へ。驚くほどスムーズに移動が出来ている。イメージ通りの移動にまんざらでもない。怖くないぜ、東京。ゆりかもめにさえ乗ってしまえば、目指す東京ビッグサイトへは嫌でも辿り着ける。そう思うと少しだけ気が緩んだ。
 窓の外を見ると、ビッグサイトが近付くにつれて人の数が増えていく。目の前に座っている人達はどうやら今日で三日連続のコミケらしい。そのうちの一人はバンダナをはちまきのようにしている。通路に立っている人は真面目な人に見える。カバンに付いている二次元な女の子の、大きなキーホルダーが際立っているだけだ。自分はそこそこオタクだと思うものの、心から大好きな人達にはかなわないなと思った。
 ゆりかもめはそれなりに揺れながら国際展示場正門へ到着した。既に数千、いや数万の人々が並んでいる。一般参加とサークル参加で枝別れして、スムーズに会場入口へ辿り着く。サークルチケットを差し出して入場する。志津さんはもう来てるだろう。蜜さんはどうだろうか? 前日から東京入りしてるから来てるかも知れない。既に時計は8時を指し示している。しかし、慌てずにトイレへ向かう。顔を洗いたいのと、ネズミーTシャツを着るためだ。個室の中でネズミーTシャツに着替え、洗面所にて顔を洗う。それから今日のためだけに315円で買ったメガネを装着する。今日はしのめんが志野山麺太のコスプレをするのだ。しかし、メガネを装着した自分があまりにも志野山麺太にそっくりで笑える。

 目を閉じて大きく息を吸い込んで感覚を研ぎ澄ませる。
 全部の神経を全開にしていくように
 身体の血液をぐるりと回すように。
 
 目を開けると鏡に志野山麺太が映っていてやっぱり笑った。

 気分は志野山麺太のまま、自分たちのブース設営場所へ向かう。みちくさなんて食わずに一直線。どうやら今日はまったく迷ったりしない日らしい。いや、そういう意味で感覚が鋭くなっていたのだろう。ある種の緊張とも言える。そんなことを考えていると、遠目に志津さんが見えて手を振った。志津さんと会うのは二回目だ。300話を超えるアリアをそれぞれの執筆陣がアップした日記からコミュへ移管作業をしていたころに、牛丼オフとして会っていた。ナチュラルに挨拶をして、そこから設営の準備に入っていく。

 志津さんから軍手を借りて既に届いていたアリア本を並べていく。ツルツルのオレンジ色の表紙。本にする作業の終盤で「フルカラー、クリア加工で」と決めたのは自分だ。ちなみに、最終ページに付けられているオレンジ色のトレーシングペーパーも、付けるのを決めたのは自分だ。最後の最後で自分の我侭を言ってみた。出来上がった本を見て、触って、言って良かったなと思っている。そんな我が子のように感じる本を並べていく。

 ふと、腰の低いサングラスの男が見えた。心の中で「蜜君、だよね?」と志野山麺太が呟いたけど気にしない。蜜さんだ。その時は知らなかったけどほぼ貫徹状態で、前日に東京入りしてるのに千葉から来た蜜さんだった。

「ちょっと遅いんじゃなぁい?」

 微妙にオネエ言葉が口から飛び出した。なんでだ。
 とにかく軽く挨拶だけ済ませて設営を開始する。この三人が会うのは初めてだというのに。しかしとにかく時間が無い。打合せなく各自分担作業でブースの設営を進めていく。それは初めて会ったのに、初めてじゃないと思ってしまうような不思議な感覚だった。なぜかそれが嬉しかった。まだ空調の利いていない会場で汗を垂らしながら設営が終わり、三人で雑談をする。ゆっくり、それでも正確に時間は進んでいく。

 10時。コミケ開場。
 ここからがコミケ本番だ。ある種の恐怖と、ある種の期待を胸に、一般参加者達が流れ込んできた。それも物凄い大量の人数が押し寄せてきた。




≪一輪へ
三輪へ≫

COMMENT

お久しぶりです。
コミケ、お疲れ様でした。
皆さんが参加してる様子、見に行きたかったなぁ。
あたしも、次回楽しみにしてます!

ほんとにレポって感じw
ハコニワなのに不思議な感覚だー

次の更新も心待ちにしております ペコリ

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