POSITISM

適度に適当に。

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コネクテッド・シグナル 第八話


ハコニワノベル

 ――半年前。

「あけましておめでとう」

「あけましておめでとう」

 テレビの時報が0時を越えて、僕達はこたつの中で新年の挨拶を交わした。年末から続く長期連休で長崎旅行から帰ってからもずっとカナエと一緒にいる。幸せだなと感じていた。ゆっくりとしてから初詣へ出かけた。

「ねぇ、何お願いしたの?」

「えーとね、約束を護れますようにって」

「約束?」

「そのために仕事も頑張れるしね」

「もしかしてさ、その約束って……」

「春になったらさ、一緒に住もう」

「……うん」

 それからカナエと一緒にいろんな物件情報を探し出すようになった。間取り図を見ながら、家具の配置や、そこでの生活を想像するのが楽しかった。ネットや雑誌、ある程度目星が付いたら実際に不動産屋に行き、実際に見て検討したりした。
 ある日見せてもらったマンションは、お互いの交通の便もそこそこ良く、買い物するにも申し分ない。家賃も間取りと立地を考えれば好条件の物件だった。カナエも僕も何も言わなかったけれど、お互いに「ここだな」と思っていた。決め手になったのは管理人さんの人柄と、毎年夏になるとマンションの辺り一面がひまわり畑さながらになる。ということだった。

「決めちゃったね」

「うん」

「えと、不束者ですが、春からよろしくお願いします」

「いや、こちらこそ、その、よろしくお願いします」

 四月から新しい家でカナエと一緒に暮らすことが決まった。
 年度末へ向けて仕事は忙しくなり、その合間に引越しの準備をすすめる。公私共に忙しい日々だった。このまま春を迎えれば、カナエと二人で新しい生活が待っている。だから今を乗り越えれば、なにもかもが幸せに向かうと思っていた。
 ――ある日の朝、僕の身体に異変が起きた。

「痛い……」

 目が覚めると右肩が痛かった。一年以上も肩こりが続いていたけれど、この痛みは肩こりのそれとは違っていた。少し動かすだけで激痛が走る。寝違えたのだろうか。それとも頑張り過ぎて少し痛めてしまったのだろうか。とにかく痛みが取れる気配がしなかったので、僕は仕事を休んで病院へ向かう。
 整形外科。普段であれば大きな怪我でもしない限りは、ここに来ることはないだろうと思っていた。軽く診察を受けて触診。それからレントゲンを撮ったものの、原因不明で湿布だけ処方された。きっと疲れているだけだろう。その時はそう思っていた。
 ――二日後、真夜中に激痛が走り目が覚めなければ。




≪第七話へ
第九話へ≫

COMMENT

なんか嫌な予感がするよ。。。><

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