POSITISM

適度に適当に。

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また逢えるまで。 - 第一話 -


ハコニワノベル

「またなんで?時給が低いの?それとも他の子と何かあった?」
「いえ、別になにもありません。すいませんが、お世話になりました。」

 またバイトを辞めた。数えてはいないけれどまた辞めた。理由は特にない。なんとなく・・・そう、なんとなく辞めた。高校を卒業してからなんとなく入った専門学校を卒業して、なんとなくフリーターの道を選んだ。母さんはすごい剣幕で怒っていたけれど、父さんは特になにも言わなかった。それから三年、バイトを始めては辞めるの繰り返しだ。
 家に帰り、自分の部屋に入る。モーター音、それからブクブクとエアポンプの音。電気を付けてから水槽に近付く。

「ただいま、ツイテル。またバイト辞めちゃったよ。」

 自傷気味に言ってみたものの、ツイテルは表情すら変えずに水槽の底にいた。そりゃそうだ、ツイテルはうなぎだから何か言うはずはない。でもただのうなぎでもない。ツイテルは頭が一つなのに尾が二つある、ちょっと不思議なうなぎだ。ツインテールだからツイテル。安易な名前ではあるが可愛いがっている。
 いきなり部屋のドアが開けられた。水槽の前で中腰のままドアを開けた人物を見上げた。そこには三段腹のくせに身体のラインがしっかりでる服と、見たくもない太ももを露出するようにミニスカートを纏った怪物・・・いや母さんだ。
 
「ちょっと!アツシ!あんたまたバイト辞めちゃったの!?これで何度目?」

「そんなの数えてないから知らないよ。」

「まったく、あんたって子はいつもそうやって適当にするから・・・」

「はいはい。」

「んもー!いい加減にちゃんと就職しなさい!はいコレ!」

「・・・なにコレ?」

「あんたの洗濯物でしょ!」

「そうじゃなくて、この上に乗ってるやつ。」

「いいから、目を通してみなさいね。」

 きちんと畳まれた洗濯物と一緒に一枚のチラシを渡された。どうやら派遣会社のチラシのようだ。チラシには「コンピュータ総合派遣HELP」と書かれている。母さんは僕にここに登録しろと言いたいんだろう。洗濯物を片付けると、とりあえず何かしら行動をしておかないとまた怒られる気がしたので、登録するだけなら無料だし、もしかしたらやりたい仕事が見付かるかもしれない。という軽い気持ちでベッドに腰掛けながらケータイでチラシに書かれている電話番号をプッシュした。

「お電話ありがとうございます。コンピュータ総合派遣HELPでございます。」

「あのー、派遣の登録をお願いしたいんですが。」

「ありがとうございます。ではまずお名前を頂戴してもよろしいでしょうか?」

「笹川といいます。」

「笹川様ですね、ありがとうございます。それでは当社の派遣システムの簡単な説明、それから面接の日時をお伝え致します。」

 妙にテンションの高い人が電話の相手だった。僕は「はぁ」とか「へぇ」という相槌をしながら聞いた。最終的に明日その派遣会社で面接を受けることになった

 翌日、派遣会社を訪れるとパーテーションだけで作られた簡易的な待合室に通された。長机にパイプ椅子が二脚あるだけの待合室。社内の電話のコール音やその応対までがはっきりと聞こえている。この会社は大丈夫だろうか?

「お待たせしました。笹川様でいらっしゃいますでしょうか?」

 突然現れたのはスーツ姿にメガネ、キャリアウーマンのような印象を受ける女性だった。「はい、そうです。」と答えると、その女性は奥のパイプ椅子に座る。促されて僕はその女性に向き合う形で椅子に座った。

「それでは面接を始めさせて頂きます。」

「え?ここで?ここで面接するんですか?」

「そうですよ?何か問題でも?」

「いや、別にないです・・・。」

「それでは本日、笹川様の面接を担当させて頂きます、ミッチーと申します。」

「み、みっちー?それはあだ名か何かですか?」

「私ね、ガッチガチに固いの無理なの。だからミッチーでよろしく!」

「はぁ・・・(この会社大丈夫か?)」

 その後、学歴だとか職歴、派遣登録しようと思ったきっかけや、この会社を知った媒体など、在り来たりな面接をした。ただ面接の合間に「うっそ、フリーター?」とか「あー私が高校生の頃、部活でさー・・・」とか、更には「最近さー枝毛が増えて困ってるんだー。」というカミングアウトなど、面接にはまったく関係のない合いの手を入れられたけれど、面接は無事に終わった。
 どうやら面接は合格らしく、すぐに派遣の登録手続きをして数件の仕事情報を見せてもらった。その中でよさそうな仕事があったので申し出ると、後日その仕事の面談に行くことになった。さすがに総合派遣と社名にうたっているだけはあってか、紹介される仕事の件数の多さと対応の早さに驚いた。あと、面接を担当したミッチーさんがこれから僕の担当になるらしい。いきなりケータイの番号とメルアドを聞かれ早速メールで「よろしくー☆」とか入ってきた。これにも驚いた。この会社大丈夫か?いやこの場合、この人大丈夫か?
 家に帰ると母さんが「どうだった?」としきりに聞いてくるのが面倒だったけれど、派遣登録したことや今度仕事先の面談があることを伝えると喜んでいた。これでまたしばらくは何も言われないだろう。自分の部屋に戻り、ツイテルに「ただいま」を言うと、疲れていたのかベッドに横になるとすぐ眠ってしまった。
 後日、ミッチーさんから連絡が入り、仕事先の面談を無事に済ませ、僕は働くことが決まった。僕はそこで思いがけない再会をする。



第二話へ≫

テーマ:家作り日記
ジャンル:ライフ

COMMENT

●黒さん

あんな、詠唱が早くて消費MPは少なく
回復量がそこそこの魔法なんてね
他のものに変換して出せないでしょうが!w

な、なんとかしてみます。


●ひなたさん

要するにしのめんが好き勝手に物語を書きます。
キーワード承りました。

さてと、どう料理しますかね・・・。


●るどさん

聞いて聞いて。
キーワードをすべて出せばいいってもんじゃなくて
キーワードをすべて出しつつ、物語として成り立たせるのが
大切なんだと思うんです。

キーワードはあくまで種で
それに芽を出させて、あわよくば花を咲かせたい。
そう、思うのです。


●ミッチーさん

あ、見つかったw
ここでそんなこと言うから微妙に出番が増えちゃったじゃないかw

ぎゃーー!!
わくわくして読んでたらミッチーさん出とるーー!!(爆笑)
つか、まだ出てくるよね?
ココで出番終わったりしないよね?w

仕事が早いなぁw
しかも一回目でかなりキーワード出てる!

。。三段腹のミニスカのかーちゃんは嫌><。


二話目が楽しみです☆

なにこれーーー!
キーワードとか残しておけばいいの??

おぉ、さっそく一話が(笑

さぁて私のキーワードをどう盛り込んでくれるのか!

ワクテカ
  • 2008.01.09[水]

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