POSITISM

適度に適当に。

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第07回ハコニワノベルのキーワード募集!


ハコニワノベル

 宇宙を作り上げることはできないけれど、
 部品があればロケットだって作れる気がする。
 だからそれを確かめてみようと思うんだ。


という目標と目的があり、今回で第07回目の開催となりました。
またみなさんの【キーワード】という部品を下さいませ。



ハコニワノベルとは?(概略)


この記事のコメントに
物語の【キーワード】を、読者である皆さんに書いてもらい
その【キーワード】を元にしのめんが物語を綴るという仕組みです。

例)
 第06回のキーワード募集記事(コメントが【キーワード】です。)

 出来上がった物語


 【キーワード】を書き込んで頂く場合に注意点は以下。


※注意事項
・【キーワード】をコメントで書き込んでください。
 (あらすじのようなものはスルーします。)
・お一人様につき、【キーワード】の投稿は1つまで。
・コメントしてくれた方を無断で物語中に登場させる恐れがあります。
 (それは困る!って方はコメントにでも書いておいてください。)
・何かしらの展開は無いとは思いますが
 出来上がった物語の権利はすべてしのめんにあります。
・書き込まれた【キーワード】をしのめんが曲解して扱う場合があります。
実在する人物、団体名はお控え下さい。



 ※重要!【キーワード】の募集締め切りは 2008/07/03 12:00 まで。
 



■今までと違う連絡

 しのめんのお仕事状況が7月から変わってしまったため
 毎日更新、昼前更新が出来なくなりました。

 なので、更新が深夜だったり早朝だったり
 一日で二話以上を更新したり…などなど
 かなり不安定な更新になると思われますので、ご注意下さいませね。




気軽な【キーワード】投稿をお待ちしております!
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コネクテッド・シグナル 表紙


ハコニワノベル



■ もくじ ■

第一話
第二話
第三話
第四話
第五話
第六話
第七話
第八話
第九話
第十話
第十一話
第十二話
第十三話
第十四話
第十五話
最終話



■ 感想フォームはこちら ■


■ ハコニワノベルとは? ■


■ 頂いたキーワード ■

・逆まわりの時計(ミッチーさん)
・向日葵のマンション(あやさん)
・不滅の愛(志津さん)
・カブト(なつめさん)
・セミの抜け殻(kayoriさん)
・夕立ち(まるりーんさん)
・終わりははじまり(ともさん)
・届かない想い(まごすけさん)
・レアメタル(黒さん)
・4日目のカレー(RUTYさん)
・ウサギ模様の浴衣(るどさん)
・ビードロ(ずまさん)
・鳴らなくなった鐘(來弥さん)
・朝焼けと夕焼け(春野ひなたさん)
・ソーダ(タイキ≒蓮火さん)


※この物語はフィクションです。
実在する人物、団体、その他とは一切関係ありません。

コネクテッド・シグナル 第一話


ハコニワノベル

 タタンタタンタタン。トトントトントトン。

 電車が線路を奏でる音が響く。
 その音の中に、向かい合う男と女。

 男が何かを言ってから女の方へと歩き出す。すれ違うように女の横にくると一枚の紙を渡した。男はそのまま女の横を通り過ぎて歩いていく。女はしばらく立ち尽くしてからその紙へ視線を移した。



   ◇



 カナエへ
 
 突然君の前から消えて
 突然現れて別れを告げたこと、ごめん。
 
 僕は君を嫌いにはなれなくて
 だけど僕は君に相応しい男でもない。
 
 勝手に決め付けて
 自分の事ばかり考えてしまう
 弱い僕を許してください。
 
 だけど、僕は君の前から消えます。
 自分勝手でわがままで、弱虫の僕なんかより
 君には相応しい人がいるはずです。
 
 だから、僕のことなんて忘れてください。
 
 ありがとうと愛してる。
 それから、さよなら。
 
 タカアキ



   ◇



 その紙は別れを告げる手紙だった。女はその手紙をそっと胸に押し当てて、真っ直ぐ前を見つめている。その目から一筋の涙が零れ落ちていく。今すぐに男を追いかければ追いつくことが出来るだろう。しかし女は振り向きたくても振り向けなかった。

「読み終わっても、振り向かないで」

 この手紙を男から受け取るときにそう言われていたからだ。


 タタンタタンタタン。トトントトントトン。


 背中側から電車が線路を奏でる音が聴こえた。女はその場にへたり込んで泣いた。声はあげず、ただただ涙を流した。まるで夏の夕立のように、その涙はまっすぐにまっすぐに零れていた。



 タカアキと出会ったのは随分と前のことのように感じる。だけどたった三年三ヶ月前のことだ。就職難と言われていた時代が終わり、選り好みをしなければそれなりに働くことが出来る。そんな時代の中で私は就職活動をしていた。特に強い希望があったわけではないけれど、自分の時間が多く取れそうだと思っていた事務職での就職活動をして、それなりの苦労とそれなりの努力で無事に就職が決まった。
 実際に事務の仕事をし始めて解ったのはイメージしていたものとは違って、日々ルールを理解していない社員との戦いや、ミスが許されない書類関連の作成。更にはデスクワークなのに体力勝負な月末処理も待ち構えていて、家に帰ると疲れて何もする気になれないのが現状だった。
 そんな状態も半年、一年と過ぎ去っていくとそれなりに慣れてきて、上手く自分の時間を捻出できたりするようにもなった。けれど、最初からやりたいと強く思っていた仕事ではなかったので、もう仕事に対する情熱はほとんど無かった。
 そんな時期、別の会社から転職してきたのがタカアキだった。事務処理関連をまったく知らないタカアキに、自分の会社でのルールや書類の記入方法を一対一で教えているうちに仲良くなって、どちらからともなく週末に会うようになり、告白され付き合うようになった。どうにも恥ずかしいので私は会社を辞めて、別の仕事に就いた。そしてこの春から同棲を始めたところだ。
 それなのに、一ヶ月前にタカアキは何も言わずに家から消えた。私が仕事から帰ってきたときには、タカアキの荷物が全部綺麗になくなっていて、携帯電話に連絡しても繋がらない日々だった。そしてやっと連絡が取れたと思ったら、タカアキの口から出たのは「別れよう」という言葉だった。

「ちょっと待ってよ。そもそも何も言わずにどこに行ってるの?」

「ごめん。だけど、僕はもう君とは付き合っていけない」

「そんなの意味が解らないよ」

「ごめん」

「謝らないでよ……私が悪いみたいじゃない」

「……」

 そこで会話は終わってしまった。ただ、タカアキが冗談を言っている顔ではなかったから、何が悪かったのだろう。そればかりを考えてしまってタカアキの顔がまともに見れなかった。




第二話へ≫

コネクテッド・シグナル 第二話


ハコニワノベル

 ――三年三ヶ月前。

 二年ほど働いていた会社が突然倒産した。倒産する半年前から社長が三人入れ替わったのだから、相当ギリギリな運営をしていたのだろう。まだ就職難という認識が残っている時代に、とりあえず内定を貰えた会社だった。ボーナスもなければ基本給も低い。ただ、内定を貰ったから入社しただけだった。
 その会社が倒産し職を失った僕は、とりあえず内定が出なくてもいいからと自分のやりたい職種で就職活動を始めた。その一社目の面接のとき、僕は山木香苗という女性に出会った。いや、面接のときに受付にいた彼女の名前を、僕が勝手に覚えているだけの出会いだった。
 運よくその会社で内定が出て、僕は社会人を続けられることになった。嬉しかった。でも実はそれ以上に彼女にまた会えることが嬉しかった。実際に仕事が始まると、新しい会社での事務処理で解らない部分は、すべて彼女が教えてくれた。日々、なにかしら会話をするようになって週末に食事に誘うようになっていった。
 自分でも驚くほどに彼女に惹かれていった。

「山木さんはさ…」

「なんですか?」

「いや、その…彼氏とかいる?」

「えー?全然いないですよ。むしろ欲しいぐらいです」

「じゃぁ、ちゃんと言わないとな」

「なにをですか?」

「山木さん、好きです。僕とお付き合いしてください」

「……はい」

「ほんと?やった!」

「……近藤さんがそんなに喜ぶなんて意外です」

「え?だって好きな人と付き合えるんだよ?嬉しいに決まってるじゃない」

「顔、真っ赤にしながら無理して言わなくていいですよ」

「そういう山木さんこそ、顔真っ赤」

 それからしばらくは、お互いに苗字で呼び合う変な恋人関係になっていた。その呼び方が自然に名前に変わった頃、カナエは恥ずかしいからと会社を辞めて、別の仕事に就いた。

「なんで辞めちゃうかな」

「だって、ついタカアキって呼びそうになるんだもん」

「あー、それはあるね。僕もカナエって呼びかけてたし」

「嘘、実際呼んでたでしょ」

「嘘?ほんとに?気付かなかった」

「だから私、事務員の間でバレバレだったんだから!」

「あちゃー、それはごめん」

「ううん、バレバレになったのも私が口を滑らせたからっていうのもあるし…」

「やっぱりそういうのって、根掘り葉掘り聞かれるの?」

「もう、根も葉もない。って感じかな」

 彼女が恥ずかしそうに笑う顔が好きだ。季節はセミの抜け殻を見かける初夏になろうとしていた。




≪第一話へ
第三話へ≫

コネクテッド・シグナル 第三話


ハコニワノベル

 ――二年前の夏。

 お互いに別の会社になったことで、僕達は平日でも気楽に会えるようになっていた。それこそ時間が合えば晩御飯を一緒に食べたり、映画のナイトショーを観たりするようになって、自然と盆休みに一緒に旅行に行く話になった。

「海外旅行も素敵だけど、国内で行ってみたい場所もあるんだよね」

「へぇ、ちなみに国内ならどこがいい?」

「やっぱり沖縄か北海道」

「行ったことないんだ?」

「うん。だから行ってみたい」

「カナエって海とか好き?」

「大好き!」

「じゃぁ、沖縄に行こうか」

「ほんと?やったー!」

「……」

「え?なに?どうしたの?タカアキ」

「いや、カナエが嬉しそうに喜んでるのを見てると、なんだか嬉しくてさ。あぁ、幸せだなって思ったの」

「だ、だってタカアキと旅行に行けるんだよ?嬉しいに決まってるじゃない」

「いや、僕も嬉しいけどね」

 転職した会社がボーナスの出る会社で良かった。そう思いながら飛行機を押さえ、まるで子供が遠足に行くのを楽しみにするように二人で準備をして、僕達は沖縄旅行へと旅立った。そこで見た突き抜ける空の青さと、朝焼けの色。桃色に染まった雲と夕焼けの色は、一生忘れないと思えるほどに綺麗だった。
 沖縄旅行から帰ってくると、すぐに夏が過ぎ去ってしまう感覚がした。行こうと計画していた夏祭りのほとんどが、お互いの仕事の都合でキャンセルになって、最後の最後に近所の神社で行われる祭りにだけ行けることになった。仕事で少し遅れた僕は走って神社へ向かう。そこには白地に薄いピンクのウサギが所狭しと飛び跳ねている浴衣を着たカナエがいた。浴衣姿に惹かれたのか、何度も行こうと計画して行けなかった夏祭りに行けて嬉しかったのか、ただ単純に興奮しただけのかは定かではないけれど、僕は浴衣姿のカナエを見つけると物陰へ手を引いて、外だというのにキスをした。

「……そ、外だよ?」

「ごめん、なんか我慢できなかった。今日のカナエ、すごく綺麗だ」

「あ、ありがとう」

 もう一度キスをしようとしたら「りんご飴食べたい!」とか言いながらカナエは屋台の方へ早足で歩いていった。自分でもどうしてこんなことをしたのか良く解らないまま、僕はカナエを追いかけた。その後もなんとも言えない空気になりながら、僕達はその小さな小さな祭りを楽しんだ。
 夏祭りが終わると季節はすぐに移り変わっていく。まるで日が昇って沈むように、夏は始まって終わりを迎えた。




≪第二話へ
第四話へ≫

コネクテッド・シグナル 第四話


ハコニワノベル

 ――一年七ヶ月前。

 秋口から仕事が忙しくなって、カナエに会えない日々が続いた。メールや電話はかかさないものの、一月になんとか一度程度会えるのが精一杯になっていた。

「仕事、まだまだ忙しいの?」

「うん。年度末までに終わらせないといけないから、まだしばらくは忙しいと思う」

「そっか。身体に気をつけてよ?」

「解ってる。ありがとう」

「……クリスマスは、会えそう?」

「うーん、たぶん仕事だとは思うんだよね。なんとか早く終わらせても二十三時頃になると思う」

「そっか……」

「どうした?何かしたかったり、行きたかったりした?」

「ううん、一緒にショッピングモールのクリスマスツリー見たいなぁって思っただけ」

「……僕も、一緒に見たいなぁ」

「もし、見れそうなら一緒に見ようね」

「うん。見れるように頑張るよ」

「それじゃぁ、今日もご苦労様。おやすみ、タカアキ」

「ありがとう。カナエもお疲れ様。おやすみ」

 そんな電話をしたものの、仕事は忙しさを増していく。毎日帰宅が終電近くになり、土日の休みも不安定に食いつぶされていく。状況は年末が近付けば近付くほどに悪化している気がした。それでもクリスマスに、ショッピングモールに設置されているここらでは一番大きなクリスマスツリーを、カナエと一緒に見たい。という意識だけで仕事をこなしていた。
 クリスマス当日も予想通りに仕事だった。二十時を過ぎ、二十一時、二十二時と時計は進んでいく。職場からショッピングモールまでは歩いて二十分はかかる。二十三時、二十三時半、終わった。僕はそこから走ってショッピングモールへ向かった。最近忙しくて運動不足だったから、すぐに息が上がる。仕事の疲れなのか肩こりがすごいのと、目が疲れているのがよく解る。それでもカナエが待つショッピングモールの一番奥、大きなクリスマスツリーへと僕は走った。

「間に合った?」

「うん。ギリギリ」

「良かった」

「ほら、今日だけ限定のイルミネーションなんだって」

「綺麗だ」

「綺麗だよね」

「良かった」

「ん?」

「まだクリスマスだよね?」

「もう数分で終わっちゃうけどね」

「それでもまだクリスマスだ」

「そうだけど……どうしたの?」

「はい、これ」

 差し出した小さな箱と驚くカナエの顔。それを色鮮やかに照らすクリスマスツリー。「開けてもいい?」そう聞くカナエにゆっくりとうなずいて見せた。解かれるリボン。剥がれる包装紙。小さな箱を開くカナエ。

「これ……指輪?」

「うん。クリスマスプレゼント」

「でも、忙しかったんでしょ?」

「そうだね。でも休みがまったくなかったわけじゃないよ」

「私、こんな高価なプレゼント用意してないよ?」

「いいから付けてみてよ」

「う、うん」

 カナエの右手の薬指に綺麗に収まる指輪。それを見届けてほっとしてから、無造作に自分の右手をカナエに見せた。僕の右手の薬指に同じく指輪。

「あ……」

「ペアリングにしちゃった」

「……」

「あまり高価な指輪じゃないけど、クロムで一点ものなんだって」

「……」

「カナエ?」

「……嬉しい。私、この指輪大切にするね」

「うん、喜んでもらえて良かった」

「ありがとう、タカアキ」

「いえいえ、メリークリスマス」

 同時に落とされるイルミネーション。ほんの数分だけのクリスマスが始まって終わった。




≪第三話へ
第五話へ≫

コネクテッド・シグナル 第五話


ハコニワノベル

 ――一年三ヶ月前。

 なんとか忙しかった仕事もこなし、一般的な生活を送れるようになった。季節は春。いつの間にか冬は過ぎて、毎朝見かける真新しいスーツに身を包んだ新人をよく見かけるようになった。うちの会社にも新人が入り、初めて自分の下に配属されることになった。「仕事は右も左も解らないけどやる気はあります」そんな自己紹介を受けた。なんとなく忘れていた初心を思い出したりした。
 新人の教育もあってか、今までのように自分の都合だけで仕事を片付けるわけにも行かず、カナエと会えるのはほとんど週末になっていた。カナエは「それでも忙しかったときよりマシだよ」と微妙なニュアンスで笑ってくれた。カナエに寂しい思いはさせたくない。いっそのこと一緒に住むかどうかを時々考えるようになった。
 ――日曜日。

「タカアキ、どうしたの?なんか元気ないね」

「え?あぁ、ちょっと考え事してた」

「せっかくお花見に来てるんだからさ、お花も見ようよ」

「うん。そうだよね」

 大きな公園にある桜並木を二人で並んで歩く。少しだけ遅くなってしまった花見で、あちこちからはらはらと花びらが舞い散っている。

「本当は聞かないほうがいいと思うんだけど、聞いてもいい?」

「ん、なにを?」

「考え事ってなに?」

「あぁ……」

「あ、言いたくない事だったらごめん、忘れてね」

「いや、カナエと一緒に住んだら、カナエに寂しい思いをさせなくてすむかなって。最近そう思ってるんだ」

「え……」

「仕事もどんどん任されるようになったし、僕の下に新人もつくようになったから、益々会えない日が多くなりそうだからさ……」

「……」

「どうした?カナエ?」

 急に立ち止まったカナエの方を振り返ると、カナエは少し泣いていた。

「あ、え?ごめん、なんか悪い事言っちゃった?」

「ううん、違う……私、タカアキが別れようって言うかと思っちゃってて……」

 普段そういう弱い部分を見せないカナエが、肩を震わせて泣いていた。それだけ僕が彼女を不安にさせていたのだろう。そう思うと自分が情けなく感じる。カナエが泣き止んでから、また一緒に歩く。普段は自分からしないけれど、自分から手を繋いだ。

「カナエ、一緒に住もうか」

「うん」

「どこに住みたい?」

「沖縄!」

「それはちょっと無理かな」

「あはは、ごめん、欲望のまま言っちゃった」

 来年の春には一緒に住もう。本気と冗談を織り交ぜながら交わされた約束。




≪第四話へ
第六話へ≫

コネクテッド・シグナル 第六話


ハコニワノベル

 ――一年前。

 季節はめぐり、また夏になった。去年と同じように仕事が少しずつ忙しくなってきている。終電近くの電車に乗り込み家へと帰る。音楽プレイヤーのランダム再生で曲を送るけれど、聴きたいと思う曲が出てこないので電源を切った。もたれかかった近くにある窓から変わらない景色を眺めて深いため息が出る。反射した自分の顔が疲れている。
 どんなに忙しくても、カナエと約束した春に一緒に暮らすことを思えば、大抵の事は乗り越えられると思っている。少しでも貯金を増やしておけば、お互いにとって好条件の場所で生活ができるかもしれない。そう考える事でなんとか自分を保てられていた。連日のハードワークで目が痛む。肩こりは去年の年末から続いている。デスクワークで腰も痛い。
 電車が最寄駅に到着する。気付かなかったけれど少しだけ延着していた。飲んだ帰りの若者は楽しそうに、僕と同じように仕事帰りのサラリーマンは、どこか身体を引きずるように歩いていく。乗っていた電車が遠くへと走り去っていくと、駅は静まり返った。同じように身体を引きずるように家へと向かう。
 携帯電話を取り出して、カナエに電話をかける。

「ん……タカアキ?」

「あ、ごめん。寝てた?」

「うん。でもいいよ。どうした?」

「いや、ちょっと仕事が忙しくてさ。カナエにも会えてないし。いや、今はちょっと声が聞きたくなったんだけど」

「そっか。お疲れ様。身体大丈夫?」

「うん、ちょっと疲れがたまってるけど、大丈夫だと思うよ」

「ほんとに大丈夫?最近ちょっとやつれてきてない?」

「そうかなぁ?」

「ちゃんとご飯食べてる?」

「それなりには食べてるよ」

「ほんとに大丈夫かなぁ……心配だよ」

「ありがとう。でも仕事があるのは幸せなことだから頑張るよ」

「無茶しないでね?疲れてるんだったら、今度の休みは無理して会わなくてもいいよ?」

「無茶はしないけど、カナエと会えないのは悲しいかな」

「じゃぁ、今度のタカアキの休みは、私がタカアキの家に行くよ。タカアキは寝てていいから」

「あはは。じゃぁ、休みの前の日は徹夜で掃除しないと」

「んもー、そういうことしなくてもいいんだって」

「ごめんごめん。でも助かるよ。ありがとう」

「私だって、タカアキと会えなくて寂しいんだから……」

「去年と同じ感じだから、夏を乗り越えたら少し落ち着くはずだから、もうちょっと我慢だね」

「解ったよーだ」

「それじゃ、夜遅くにごめん。また休みの日にね」

「うん。ちゃんとご飯食べて、しっかり寝てね」

「ありがとう。それじゃ、おやすみ」

「おやすみ」

「……好きだよ、カナエ」

「私も、タカアキのことが好き」

「うん……それじゃ」

「うん」

「おやすみ」

「おやすみ……ってなかなか切れないね」

「じゃぁ、せーので切ろう」

「いいよ。せーの」

 勢いを付けるように終話ボタンを押した。




≪第五話へ
第七話へ≫

コネクテッド・シグナル 第七話


ハコニワノベル

 ――七ヶ月前。

 夏の忙しさを越え、緩やかな秋を越え、また忙しい冬を迎える。身体が軋むような感覚がたまにするようになって、流石にいいんじゃないかと自分自身に言い聞かせるようにして、僕は年末から年明けにかけて大型連休になるように休みを取った。久しぶりの連休になる。カナエにその話をすると目を輝かせながら「私も同じ日程で休み取るよ!」と宣言して、翌日には同じ日程で休みを取ってしまっていた。
 連休の前半は旅行。正月休みはゆっくりすることに決まり、旅行先は長崎に決めた。実は僕の故郷だということはカナエにも言っていない。僕には親族も両親も、随分昔に亡くしていてもういない。カナエにはその経緯だけ軽く話したことがあるけれど、それ以来そういった話をカナエは意識的にしないでいてくれていた。なんとなく、自分が生まれ育った場所をカナエと一緒に見てみたくなって、初めて自分の意見を主張して長崎へ旅行することが決まった。

「私、中学の修学旅行以来だよ」

「そうなんだ。僕も十年ぶりぐらいかな」

「でも、なんで長崎にしたの?」

「久しぶりに行きたいなって、思っただけだよ」

「へぇ。でもタカアキが自分のしたいこと言ってくれて嬉しかった」

「なんで?」

「だっていつも私の意見ばかり聞いてもらってるからさー」

「いや、出来ることならカナエのしたいことを優先したいんだって」

「うん。解ってるけどさ、ちょっと優柔不断というか、男らしくないなって思ってたりもするんだよー?それがさ、今回はタカアキが自分で長崎に行くって決めたから、なんかちょっと安心した」

「安心?」

「私がいたら、タカアキは自分のしたいことも出来ないのかなって思ってたから」

「そんなことないけどなぁ。でも、そこまで気を使わせてごめんね」

「ううん。だからこれからも自分のしたいこと、ちゃんと言ってね」

「解った」

 久しぶりに見る故郷は変っていないように感じたけれど、見た目では随分と変わってしまっていた。店先で焼いていたカステラはパッケージされたものが多くなり、お土産屋の定番となったビードロは随分といい値が付いている。子供の頃は高らかに鳴っていたのに、もうその音を奏でることのなくなった教会の鐘。昔の面影がまったくなくなっている小学校、無人に近かった駅も大きく新しくなっている。

「変わらないようで、変わるんだな」

「え、なに?」

「ううん。なんでもないんだけどね」

「なんか、タカアキ懐かしがってるよね」

「え、そう?」

「心の奥で楽しんでるでしょ?」

「んー、どうだろ」

「ま、タカアキが楽しいなら、私はそれだけで嬉しいからいいけどね」

 そう言ったカナエが、本当に嬉しそうに笑った。この笑顔を久しぶりに見た気がして、少し胸が痛んだ。それと同時に未だにスッキリしない肩こりが少しだけ痛んだ気がした。




≪第六話へ
第八話へ≫

コネクテッド・シグナル 第八話


ハコニワノベル

 ――半年前。

「あけましておめでとう」

「あけましておめでとう」

 テレビの時報が0時を越えて、僕達はこたつの中で新年の挨拶を交わした。年末から続く長期連休で長崎旅行から帰ってからもずっとカナエと一緒にいる。幸せだなと感じていた。ゆっくりとしてから初詣へ出かけた。

「ねぇ、何お願いしたの?」

「えーとね、約束を護れますようにって」

「約束?」

「そのために仕事も頑張れるしね」

「もしかしてさ、その約束って……」

「春になったらさ、一緒に住もう」

「……うん」

 それからカナエと一緒にいろんな物件情報を探し出すようになった。間取り図を見ながら、家具の配置や、そこでの生活を想像するのが楽しかった。ネットや雑誌、ある程度目星が付いたら実際に不動産屋に行き、実際に見て検討したりした。
 ある日見せてもらったマンションは、お互いの交通の便もそこそこ良く、買い物するにも申し分ない。家賃も間取りと立地を考えれば好条件の物件だった。カナエも僕も何も言わなかったけれど、お互いに「ここだな」と思っていた。決め手になったのは管理人さんの人柄と、毎年夏になるとマンションの辺り一面がひまわり畑さながらになる。ということだった。

「決めちゃったね」

「うん」

「えと、不束者ですが、春からよろしくお願いします」

「いや、こちらこそ、その、よろしくお願いします」

 四月から新しい家でカナエと一緒に暮らすことが決まった。
 年度末へ向けて仕事は忙しくなり、その合間に引越しの準備をすすめる。公私共に忙しい日々だった。このまま春を迎えれば、カナエと二人で新しい生活が待っている。だから今を乗り越えれば、なにもかもが幸せに向かうと思っていた。
 ――ある日の朝、僕の身体に異変が起きた。

「痛い……」

 目が覚めると右肩が痛かった。一年以上も肩こりが続いていたけれど、この痛みは肩こりのそれとは違っていた。少し動かすだけで激痛が走る。寝違えたのだろうか。それとも頑張り過ぎて少し痛めてしまったのだろうか。とにかく痛みが取れる気配がしなかったので、僕は仕事を休んで病院へ向かう。
 整形外科。普段であれば大きな怪我でもしない限りは、ここに来ることはないだろうと思っていた。軽く診察を受けて触診。それからレントゲンを撮ったものの、原因不明で湿布だけ処方された。きっと疲れているだけだろう。その時はそう思っていた。
 ――二日後、真夜中に激痛が走り目が覚めなければ。




≪第七話へ
第九話へ≫

コネクテッド・シグナル 第九話


ハコニワノベル

 ――四ヶ月前。

 三月。随分と気候は暖かくなった。けれど肩にはときどき激痛が走るままだった。年度末までの仕事の目処が立ったので、前回行った病院よりも大きなところへ行ってみた。
 整形外科。大きい病院になると流石に医療器具も沢山ある。僕の肩はどうしてしまったんだろうか。肩のことはカナエにずっと言えずにいた。なんでもなければそれでいい。その確認だけは自分でしたかった。診察の順番が回ってくる。

「近藤さん、近藤孝明さん」

「あ、はい」

 診察室に入ると僕と同じか、僕よりも若い医師がまだ似合わない白衣を着て、爽やかに笑って出迎えてくれた。名札を見ると有栖川と書かれている。それにしても若い。この国立病院は大丈夫だろうかと考えてしまう。

「はい、どうされました?」

「いや、ずっと肩こりだったんですけど、最近になって肩に激痛が走るようになったんです」

「ずっとってどれぐらいですか?」

「一年以上ですね」

「うーん、なるほど。ちょっと診せてくださいね」

 有栖川先生はおもむろに僕の肩を触り、腕を上下させたりしてから診察台に横になるように促した。促されたまま僕は横になると、その医師は僕の腰を触診しながら「ここら辺、痛くないですか?」と聞いてきた。

「いや、腰はそんなに痛くないです」

「そうですか。解りました。とりあえずレントゲンを撮らせて下さい」

 そう言われるままにレントゲン室に入ると、なぜか腰のレントゲンだけを撮られた。「あの、撮る場所間違ってませんか?」と聞いたものの、「間違ってないです」としか言われなかった。出来上がったレントゲンを持って、また整形外科の診察室へ戻る。
 レントゲンを有栖川先生へ渡すと、先生はそのレントゲンをしばらくじっと真剣に眺めていた。

「近藤さん」

「はい?」

「今日、まだお時間ありますか?」

「はぁ、まぁ、ありますけど?」

「じゃぁ、すいませんが内科へ行ってもらえますか?」

「内科ですか?」

「内科の方へは私の方から伝えておきますので、そのまま内科へ向かってください」

「はぁ、解りました」

 肩が痛いと言っているのに腰のレントゲンを撮られたかと思うと、次は内科に行けと言われた。この病院は本当に大丈夫なんだろうかと心配になる。更に心配だったのは内科に入ると採血され、「二週間から三週間後に結果が出ますので」とだけ言われたことだった。
 それでも日々は過ぎていく。ほぼ片付いた年度末までの仕事をこなしつつ、引越しの準備も大詰めになった。そして四月。僕とカナエは夏になるとひまわりが咲き誇るマンションに引越しをした。




≪第八話へ
第十話へ≫

コネクテッド・シグナル 第十話


ハコニワノベル

 ――三ヶ月前。

 カナエとの同棲生活が始まった。付き合い始めてもうすぐ三年。正直、お互いに結婚を考えているだろう。朝、カナエに起される幸せ。夜、カナエに「おかえり」と言われる幸せ。僕ばかりが幸せを感じている気がしてならない。カナエは僕と暮らすことで、なにか幸せを感じられているだろうか。
 年度末の仕事も片付き、会社の体制も落ち着いてきた。新人もそれなりに成長し、今では自分の後輩の指導をしていたりする。会社も無理のある業務方法を見直し、それなりに日々の生活にはゆとりが出来てきた。カナエとの生活のためにと貯金していたお金は、使う暇がほとんどなかったので少し驚くぐらいにまでなっていた。

「タカアキー、おはよう。朝だよー」

 閉じた瞼の向こうからカナエの声が聞こえる。カナエは毎朝早く起きて一通りの家事をこなしている。僕も同じタイミングで起きようとすると、少しだけ怒りながら「もう少し寝てて」と言われた。だからもう最近ではカナエに起されるのが当たり前になった。

「ん、おはよ……」

 挨拶の途中で唇を奪われる。カナエは嬉しそうに、そして恥ずかしそうに「はい、おはよう」と微笑んでいた。身体を起し、いつものように立ち上がろうとした瞬間、肩に激痛。

「ぐっ……」

「え?タカアキ?どうしたの?」

「……いや、なんでもないよ。ちょっと寝違えたのかな」

「大丈夫?」

「しばらくしたら大丈夫だよ」

 肩はまだ痛みを伴っているものの、なんでもないフリをして洗面所で顔を洗った。そう言えば顔はいつからかやつれたままだった。少しだけ心配するカナエに見送られて会社へ向かう。その途中で携帯電話に一通のメール。



 件名:藤山国立病院の有栖川です
 本文:近藤さん、おはようございます。
    この間の検査の結果が出ましたので
    本日、病院まで起こし下さい。



 有栖川、あの若い医師だ。病院の予約システムに会員登録するときに、携帯電話のメールアドレスを入力していたけれど、医師から直接メールが来たことが不安に感じた。家を出る前に肩に激痛が走ったのも不安をあおっている。僕は会社に連絡して休みを貰い、病院へと向かった。

 病院に到着すると、大きな医療機器の中に入れられた。数十分後、診察室へ通される。











 検査及び診察結果
 
 副腎癌、TNM分類:T(3) N(4) M(1)
 
 余命、三ヶ月











 一ヶ月後、彼は手紙を書いていた。

 その更に一ヶ月後、彼は彼女との家から消えた。




≪第九話へ
第十一話へ≫

コネクテッド・シグナル 第十一話


ハコニワノベル

「ちょっと待ってよ。そもそも何も言わずにどこに行ってるの?」

「ごめん。だけど、僕はもう君とは付き合っていけない」

「そんなの意味が解らないよ」

「ごめん」

「謝らないでよ……私が悪いみたいじゃない」

「……」

 そこで会話は終わってしまった。ただ、タカアキが冗談を言っている顔ではなかったから、何が悪かったのだろう。そればかりを考えてしまって――いや、そう考えでもしないと私は耐えられなかっただろう。手紙を胸に抱いて泣く。立ち去る彼に聞こえませんように。聞こえませんように。



 ――一年前。

 深夜、電話が鳴っている。浅い眠りから戻って着信画面を確認する。タカアキだ。

「ん……タカアキ?」

「あ、ごめん。寝てた?」

 交わす他愛もない会話が心地よかった。だけど彼の声は疲れている。ちゃんとご飯を食べてるだろうか、ちゃんと睡眠が取れてるだろうか。あまり私がわがままを言ってはいけない。ただでさえ少ない彼の休みを、私が奪ってはいけない。会話の返答に少しだけ気をつける。

「それじゃ、夜遅くにごめん。また休みの日にね」

「うん。ちゃんとご飯食べて、しっかり寝てね」

「ありがとう。それじゃ、おやすみ」

「おやすみ」

「……好きだよ、カナエ」

「私も、タカアキのことが好き」

「うん……それじゃ」

「うん」

「おやすみ」

「おやすみ……ってなかなか切れないね」

「じゃぁ、せーので切ろう」

 彼からの提案。きっと切るに切れなくなってるんだろう。

「いいよ。せーの」

 私は切らなかった。携帯電話から切断音が響く。しばらくしてからやっと終話ボタンを押せた。次に電話で話せるのはいつになるんだろう。次に会えるのはいつになるんだろう。そう考えたら少しだけ涙が出た。だけど彼はきっと私との約束を護ろうとしている。来年の春になったら一緒に暮らすこと。冗談半分だったその約束を、きっと彼は本気で願っている。私は幸せ者だなと感じた。
 十二月になったころ、その間も数度しか会えなかった彼から長期の連休を取得したと連絡が入った。翌日私は彼の休みの日程に合わせて休みを取った。職場で何度も何度も頭を下げたけれど、苦にならなかった。

「お休みどうするの?」

「んー、前半は旅行に行きたい」

「旅行いいね。どこ行く?海外逃亡?」

「いや、えっとね、長崎に行かない?」

「長崎?」

 彼はいつも自分の行きたいところや、やりたいことを言わない人だから驚いた。少しだけ考えるフリをしてから私は彼の主張を受け入れた。あまり話したくはないのだろうけれど、きっと長崎は彼のゆかりの地だろう。だけど知らない素振りを続けておかなくちゃ。
 彼から一度だけ聞いたことがある。彼は生まれた頃に祖父母が亡くなり、社会人になるまでに父親、母親共に病気で亡くしている。詳しくは聞いていないけれど祖父母も病死だったのだろう。親族も家族もいないということが、私にはあまり実感できない状況だった。ただ、それを話した彼の顔があまりにも悲しそうで、私はこの話題を彼が自分からするまでは絶対にしないと心に誓った。




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コネクテッド・シグナル 第十二話


ハコニワノベル

  ――七ヶ月前。

 長崎。中学の修学旅行以来に訪れたその場所は、修学旅行の頃の雰囲気を残しつつ、新しくなる場所は新しく変わっていた。変わらないものを変わらないままに保つのは難しいことなのだと思った。そんなことを考えながら歩く。

「変わらないようで、変わるんだな」

 私が考えていたことを彼が小さくつぶやいた。まるで代弁してるみたいに。

「え、なに?」

「ううん。なんでもないんだけどね」

 なんとなく彼は懐かしむように長崎を見ている気がする。やはりここは彼のゆかりの地なんだろう。予想がほぼ確信に変わる。彼はこの街でどんな風に育ってきたのだろうか。

「なんか、タカアキ懐かしがってるよね」

「え、そう?」

「心の奥で楽しんでるでしょ?」

「んー、どうだろ」

「ま、タカアキが楽しいなら、私はそれだけで嬉しいからいいけどね」

 自分の大切な場所へ、彼が私を連れてきてくれたことが嬉しくて笑った。いつか彼が話す気になれたなら、私は聞きたいことが沢山ある。子供の頃の誕生日、クリスマス。小学生の頃にしたイタズラだとか、カブトムシを捕った話だとか初恋とか。彼がどんな経験を経てきたのかを聞いてみたい。今はまだそれを聞くタイミングではないけれど、その日が来るのが楽しみになった。
 旅行も無事に終わり年末。彼とこたつの中で新年の挨拶をしてから軽く眠りに落ちた。目覚めてから初詣に出かける。簡単にお願いを終えて目を開くと、彼は真剣にお願いを続けていた。気になって聞いてみる。

「ねぇ、何お願いしたの?」

「えーとね、約束を護れますようにって」

「約束?」

「そのために仕事も頑張れるしね」

 そう言いながら少しだけ彼が誇らしげに笑ったのが眩しく見えた。

「もしかしてさ、その約束って……」

「春になったらさ、一緒に住もう」

 恥ずかしいからなのか、少しだけ先に進んで背中越しにそう言われた。嬉しくて涙が出そうになるのを我慢する。

「……うん」

 そう返事をしてから彼の腕に抱きついてみる。彼はここのところ少し痩せたように思う。
 私の願いは「彼と二人、健康で素敵な一年になりますように」だ。あと最近彼が気にしている肩こりも一緒に治るといいな。




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コネクテッド・シグナル 第十三話


ハコニワノベル

 ――五ヶ月前。

 彼が仕事を誰よりも頑張っていたのは、春から私と一緒に暮らすためだった。二人で物件情報を探すのが恒例行事になって、不動産屋に出かけて、実際に物件見て検討したりした。
 ある日見に行ったマンションを始めてみた時、植え込みの手入れ、共有スペースの綺麗さに驚いた。マンションの周りに色んな草木が植えてあって、それもきちんとお世話されていて綺麗だ。その植物の中から管理人さんが現れたのに驚いたりもした。部屋の中を見る前に私は「ここだな」と感じていた。彼もまんざらじゃなさそうだ。
 その後とんとん拍子で話が進み、私達は春からこのマンションで暮らすことになった。家賃は折半、オーナーさんでもある管理人さんに「分譲できますよ」と言われた。「時期が来たらお願いします」と答えておいた。

「決めちゃったね」

「うん」

「えと、不束者ですが、春からよろしくお願いします」

「いや、こちらこそ、その、よろしくお願いします」

 お互いに顔を真っ赤にしながら、かしこまった挨拶をした。彼は私との約束のためにきつい仕事も乗り越えて、毎日ギリギリにところまで追い込んで頑張ってきていた。一途に想われる幸せ。誰よりも大切にされているという幸せ。私ばかりが幸せを感じている気がする。彼は私と一緒にいることで、なにか幸せを感じられているのかな。そう思うと少し申し訳ないような気がして、一緒に暮らし始めたらきっちり家事をこなして、少しでも彼が幸せだと感じられるようにしよう。そう決めた。
 相変わらず彼の仕事は忙しくて、週末もそんなに会えない日々が続いていた。たまに会う彼は疲れた顔をしながら「もう少しで山場を越えるから大丈夫」と笑いながら言っていた。私はそう言う彼に「身体には気をつけてね」としか言えなかった。

「もうすぐ、四月だね」

「うん。四月になったらカナエと一緒に暮らせると思うと、嬉しくて疲れなんて飛んでいくよ」

「だからって無理はしないでよ?」

「解ってるよ」

「……あの、ね」

「どうした?」

「私で、いいの?」

「なにが?」

「その、タカアキと一緒に暮らす人」

「えー?そんなのいいに決まってるよ」

「うん、ありがとう」

 本当は一緒に暮らす人じゃなくて、お嫁さんになる人と聞きたかったのに聞けなかった。付き合って三年で同棲をする。これはそういうことなんだろうと思う。私は彼の支えになって生きていきたい。




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コネクテッド・シグナル 第十四話


ハコニワノベル

 ――三ヶ月前。

 彼との同棲生活が始まった。今までより早起きして彼の朝食、それからお弁当を作るようにした。彼の寝顔をしばらく堪能してから彼を起すのが幸せだった。だけど彼は元々早起きする人で、私が目を覚ますと同時に起きようとする。私はそれを無理やり寝かせるようにした。そうでもしないと彼の寝顔を堪能できないから。
 心配事が二つほどある。一つは彼がたまに右肩を痛そうにしていること。肩こりだとは言っていたけれど少し心配。もう一つはなんとなく彼が私に隠し事をしている気がすること。それは最近彼が心の底から笑っていない気がするから。彼自身の中で何か心配ごとがあるのだろうか。もしかすると大量に作ってしまったカレーが、四日目に突入したことに怒っているのかもしれない。

「ねぇ、タカアキ。その、怒ってるの?」

「ん?なにを?」

「いや、ほらカレーばっかりでさ」

「ううん。僕、カレー好きだから大丈夫」

「それならいいんだけどさ」

「……おいしいよ」

「ありがとう」

 なんとなく無理においしいと言わせた気がして悲しくなった。彼は食事のあといつもこっそり何かを飲んでいる。胃薬だったらどうしよう。いや、きっとサプリメントかなにかだろう。そう思っていた。
 最近彼は無口になった気がする。常に何かを考えているような素振りをしている。やっぱりなにか悩み事があるかもしれない。相談したい悩みなら、きっともう相談されてるはずだから、きっと相談の出来ない悩みなんだろう。そう思うとこちらから聞くようなことは出来なかった。
 ――一ヵ月後。
 いつものように仕事を終えて家に帰ると、何か変な気分になった。買ってきたものを片付けて、テレビの電源を入れる。ソーダ水をコップに入れてソファに腰掛けた。

「なんだろう、なんか変だよね」

 独り言。何が変なのか解らない。ただ、家中が妙に片付いている気がする。部屋着に着替えるために着ていた服を洗面所にある洗濯カゴに放り込んだ。部屋干ししていた洗濯物に目が行った瞬間、私は気が付いた。何が”変”なのかに。彼の下着だけが無くなっていた。

「ウソ、でしょ?」

 慌てて寝室へ走る。ない。彼の机や仕事で使う物。タンスを開ける。ここにもない。彼の服、下着、クリーニングから返って来ていたスーツもシャツも。台所へ走る。ここもだ。彼の持ってきたグラス、食器もない。玄関。靴、サンダルもない。もう一度洗面所。歯ブラシもない。彼の物が全て綺麗に無くなっていた。もう一度見回すと引越し後の部屋のように、家中が片付いている。それが妙に悲しかった。
 携帯電話で彼に連絡してみる。――繋がらない。まだ会社にいるかも知れない。昔の知り合いである事務員へ電話をした。

「もしもし、久しぶり」

「香苗、久しぶりどうしたの?」

「えっと、孝明……近藤さんいる?」

「え?近藤さんって、香苗が付き合ってた近藤さん?」

「付き合ってたって何よ?今も付き合ってるわよ」

「ウソ……だって近藤さん随分前に別れたって、送別会のとき言ってたけど?」

「え?送別会?」

「知らないの?近藤さん先月でうちの会社辞めてるよ」

「そんな……」

 電話を切ってから私は力が抜けた。彼は一ヶ月前からこうすることを決めていたんだろう。何が悪かった?何がいけなかった?私は彼に苦しい思いをずっとさせていたんだろうか。そう思うと胸が苦しくなって、我慢していた涙が溢れ出た。
 随分泣いて、あまり得意じゃないお酒を飲んで気分が悪くなった。なんとか気分を変えようとソーダ水を取りに冷蔵庫を開けた。冷蔵庫からソーダ水を取り出すして扉を閉めようとしたその瞬間。彼の物がなにもかも無くなったこの家の中で、たった一つ彼の物が残っているのを発見した。それは酷く慌てて入れられたらしく、ぐしゃぐしゃに冷蔵庫の隅の隅へと押し込まれていた。藁をも掴む気持ちで私はそれを引きずり出した。



 ――紙袋。藤山国立病院の文字。内容物:シスプラチン。



 私はこの発見をしなければ良かったのだろうか。それを調べなければ良かったのだろうか。インターネットの検索エンジンに打ち込まれた”シスプラチン”という文字。そして検索結果に表示されている”抗悪性腫瘍剤(抗がん剤)”の文字。
 彼の右肩、彼が私に隠し事をしている気がする。二つの心配事が不必要に繋がってしまった。



 彼は、癌だ。




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第十五話へ≫

コネクテッド・シグナル 第十五話


ハコニワノベル

「会って、話がしたい」

 彼がいなくなってから一ヶ月が過ぎようとしていたころ、それまで音信不通だった彼から連絡が入った。彼に指定された公園へ行く。日差しがジリリと暑かった。一ヶ月ぶりに見る彼は酷く痩せていて、とても小さく見えた。彼は軽く手を上げながら話し始める。

「やぁ、久しぶり」

「……」

「単刀直入に言うね、別れよう」

 この一ヶ月、ずっと彼のことを考えていた。彼は癌に侵されている。それは藤山国立病院で結婚する予定だなんだと言って、無理やり聞き出したので確実だ。彼は自分が癌であることを、私には知られていないと思っているだろう。私はずっと考えていた。どうして家から出て行ったのか。そしてある結論に辿り着いた。彼は私に”何も背負わせないようにした”ということ。残り少ない自分の人生を賭けて、私のこれからの人生を辛くないものにしようとしてくれているのだろう。そんなことされても私は何一つ嬉しくなんてない。だから彼を張り倒してやろうとも思っていた。
 ――だけど、彼はきっともうすぐその命を終える。その彼自身の心残りが悲しんでいる私だとしたら、彼は安らかに眠れるだろうか?だから私は決めた。最後の最後まで、彼に騙されている私でいることを。だから涙は絶対に流さない。抱きついて泣きたい気持ちを振り切って、少し怒りながら切り出す。

「ちょっと待ってよ。そもそも何も言わずにどこに行ってるの?」

「ごめん。だけど、僕はもう君とは付き合っていけない」

「そんなの意味が解らないよ」

「ごめん」

「謝らないでよ……私が悪いみたいじゃない」

「……」

 長い沈黙を破るように、電車の音が聴こえた。私達は公園を出て向かい合う。彼は「じゃぁね」と小さく言ってから手紙を差し出した。

「読み終わっても、振り向かないで」

 彼はすれ違うように私の背中方向へ歩いていく。私は涙を堪えるので精一杯だった。それでもゆっくりと、ゆっくりと手紙を開く。



   ◇



 カナエへ
 
 突然君の前から消えて
 突然現れて別れを告げたこと、ごめん。
 
 僕は君を嫌いにはなれなくて
 だけど僕は君に相応しい男でもない。
 
 勝手に決め付けて
 自分の事ばかり考えてしまう
 弱い僕を許してください。
 
 だけど、僕は君の前から消えます。
 自分勝手でわがままで、弱虫の僕なんかより
 君には相応しい人がいるはずです。
 
 だから、僕のことなんて忘れてください。
 
 ありがとうと愛してる。
 それから、さよなら。
 
 タカアキ



   ◇



 私はその手紙をそっと胸に押し当てて、真っ直ぐ前を見つめる。我慢しきれずに一筋の涙が零れ落ちた。今すぐに彼を追いかければ追いつくことが出来る。ここで追いかけなかったら二度と、本当にもう二度と彼に会うことは出来ない。だけど、追いかけてしまったら彼はきっと凄く悲しみを抱えたまま眠りについてしまうのだろう。彼のことが解るから、彼の考えていることが解るからこそ、私は振り向けずにただ涙を流した。


 タタンタタンタタン。トトントトントトン。


 背中側から電車が線路を奏でる音が聴こえた。私はその場にへたり込んで泣いた。声はあげず、ただただ涙を流して泣いた。






 手紙を胸に抱いて泣く。






 立ち去る彼に聞こえませんように。






 聞こえませんように。




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最終話へ≫

コネクテッド・シグナル 最終話


ハコニワノベル

 右肩が、いや右半身が軋む。きっともうすぐその時は訪れるのだろう。カナエは怒っていたな。まぁ、それも当然だけれど。本当はあの笑顔が見たかった。時計が逆さまに回るなら、もう一度だけ。だけどこれでいい。これでいいんだ。自分に言い聞かせるように歩く。
 仕事を辞めて自分の最後の場所を探した。自分が最後に眠りに付く場所を。そこへ向かって歩く。一歩進むごとに右半身が軋む。もう既に軋む音しか聞こえない。痛みすら感じない。医者の話では右半身の骨はもうほとんどなくなっているらしい。どうせなら全て綺麗に無くなればいいのに。
 また一歩進む。今振り返ればカナエが見える。きっと泣いてるだろうな。カナエはウソを付くのが下手だ。きっとカナエは僕に何が起こっているのかを全部知っている。知っていて僕に合わせてくれたのだろう。自分の感情を抑えて、僕の幼稚な芝居に乗せられたふりをしてくれたのだろう。彼女のことが解るから、彼女の考えていることが解るからこそ、僕は今振り返ってはいけない。泣いてる彼女を見てはいけない。何も知らず、彼女を騙しきったと思いながら振り向かずに進むしかない。



 ――自分が最後に眠りに付く場所で
 君と解り合えているという、これ以上ない幸福感を抱いて眠ろう。






 雑踏の中の雑踏へ

 人込みの奥の人込みへ

 孤独の先の孤独まで。






 タタンタタンタタン。トトントトントトン。






 電車が線路を奏でる音が響く。






 タタンタタンタタン。トトントトントトン。






 僕を越えて、もうすぐ君の元へ。






 タタンタタンタタン。トトントトントトン。






 まるで心音、僕と君を繋ぐシグナルのように、続く。






 タタンタタンタタン。






 トトントトントトン。



完。




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第07回ハコニワノベルのあとがき


エッセイ

 終わりから始まる物語を書く。
 第07回ハコニワノベルはそこから始まった。というお話。


終わりから始まる


第07回も無事に書き上げました。よし!
本当に時間がなくて大変だったわけですが、目標まで残り5本!
いよいよ後半戦に突入なのです。頑張るぞ。

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以下、盛大にネタバレしていきますので、読んでない人はご注意!





今回の物語はともさんから頂いた
【終わりははじまり】というキーワードを元に
同じく志津さんからの【不滅の愛】
それからまごすけさんからの【届かない想い】
という3つのキーワードで世界感を作り上げました。

それからそろそろハッピーエンドじゃない物語も書けるかな?という挑戦が
今回の物語の中心部分だったりします。

今回は特に明確な登場はしていないのですが
藤山国立病院、有栖川といった部分でちょっと登場して頂いています。




キーワードについて


今回キーワードを投稿して頂いたのは15名。
なので15個のキーワードが集まりました。

それぞれについて軽く。



■逆まわりの時計(ミッチーさん)

タカアキの心情描写に使わせて頂きました。
残された時間の中で時計が逆に回ったなら…と思いますよね。

ちなみに、単純な構造の時計なら電池を逆さまに入れると逆まわりになります。
小学生のときに教室の時計をそんな風にしたことがあります。(するな)



■向日葵のマンション(あやさん

タカアキとカナエが一緒に住むマンションに使いました。
全然関係ないですが、ひまわりの種を小学生の頃にモリモリ食べてました。(ほんと関係ない)



■不滅の愛(志津さん

上にも書いてますが、物語の根底部分のひとつです。
ほら、不滅の愛だったでしょ?


■カブト(なつめさん)

タカアキの子供時代を思い浮かべるカナエの想像上で登場させました。
これがカブトムシなのか、鎧兜なのか、そもそもどうやって使おうかと悩みました。



■セミの抜け殻(kayoriさん)

季節の描写で使いました。

先日、職場近くでセミの抜け殻を発見!と思ったら中身が入ってまして
早朝の羽化に失敗して落下してたんです。
数年間を土の中で過ごして、出てきて羽化に失敗。
きっと彼はそのままセミとしての運命を終えるのだろうなと思ったら
妙に悲しくなりました。



■夕立ち(まるりーんさん

涙の描写で使いました。

夕立ちって夏に降ると
夏らしい香りに世界がなりますよね。



■終わりははじまり(ともさん

物語の根底部分のひとつで
まさに物語を終わりからはじめました。
こういう手法をまだ書いたことが無かったので
大変勉強になりました。上手く描けてるといいなぁ。



■届かない想い(まごすけさん

物語の根底部分のひとつで
タカアキとカナエの本心です。

相手を想うがために、自分の想いが届かなくなる。
切ないなぁ。ほんと。



■レアメタル(黒さん)

これはクロム(という金属)がレアメタルなんです。
タカアキとカナエがしていたペアリングですね。

指輪なんて結婚指輪しか買ったことないや…。



■4日目のカレー(RUTYさん

カナエが大量に作ってしまったカレーの末路(笑)
カレーは一度冷ましてから、再度熱すると味が沁みこむので
二日目のカレーはうまい!ということになるらしいです。

高校生の頃、三日連続で朝昼晩とカレーづくしだったことがありますが
案外嫌じゃなかったなぁ。



■ウサギ模様の浴衣(るどさん)

カナエが夏祭りに着てくる浴衣です。

最近、夏祭りが多くて仕事帰りなどに浴衣姿を見かけます。
あーさんとちぃさんにも浴衣買おうかなぁ。



■ビードロ(ずまさん)

長崎の旅行中に一瞬出てきます。

中学の修学旅行が長崎で、その時の記憶を搾り出しましたが
なんだかもうあやふやです。また行きたいなぁ、長崎。



■鳴らなくなった鐘(來弥さん)

これも長崎の描写で。

昔あったものが無くなっていくのは
なんとも言いがたいほど悲しいですよね。
それを護り続けることも大変なのです。



■朝焼けと夕焼け(春野ひなたさん

沖縄旅行中のシーンで出てきます。

沖縄は、学生の頃に11連泊だか、7連泊だかで行きました。
海の綺麗さよりも、太陽の綺麗さを覚えてます。
いや、海も最高に綺麗だったんですけどね。



■ソーダ(タイキ≒蓮火さん

炭酸水。として出てきます。

炭酸といえばですね、コーラぐらいなら1.5リットルを一気飲みできます。
コツは鼻呼吸ですよ。(誰も聞いてない)

それから、タイキ≒蓮火さんは音楽をされる方でして
今、やってるM線上のアリアでも動画や曲を作られてます。

その曲の中の1曲を、しのめんが勝手に歌ってmixi上にアップしてる噂。
しのめんの歌声が聴きたい!なんて人は聴いてみてね。→こちら。




感謝と告知です


第07回も皆さんのおかげで書き終えることが出来ました。
ありがとーごじゃーます!ありがとーごじゃーます!

そんなこんなで今月ももうすぐ終わり、8月になってしまうわけです。
ということは第08回のハコニワノベルもやってくるわけです。はい。

ただ、8月はちょっと色々忙しくてですね
M線上のアリアのアレコレだとか
そういうことを宣伝とか告知したいはずなんです。いや、きっとそうに違いない!(何がだ)

なので、開催はするのですが
その他にお伝えしたいことが山盛り出てくるはずなんです。
なのでどうしようかなと考えてる最中です。
もしかしたら別の場所で連載する、かもしれません。
またその辺はお伝えするようにします。

キーワードの募集は8月前半(たぶん8/1)に行うので
お時間が合いましたら、またキーワードの投稿をお気軽にどうぞ。



暑い夏になりそうだぜー!

しのめんを応援してあげて!


エッセイ

 この夏、しのめんは頑張っております。
 そんなしのめんを応援してあげればいいと思う。というお話。


暑い夏になりそう


まずは、第07回のハコニワノベル
「コネクテッド・シグナル」が重たい話だったので
今、POSITISMの雰囲気が暗い。

誰だ、あんな凹む話を書いたやつ!(スリッパでスッパーンされながら)

ちなみにこちらで感想なんかお待ちしてます。

で、ようやく本題に入るのですが
もう、何度も何度もお知らせしておりますように
「M線上のアリア」というブログで
13人によるリアルタイム同時進行オンラインRPG的小説を
日々、アップしております。

で、このブログのデザイン、それぞれの更新作業などは
全て、しのめんが1人で行っております。

この夏【M線上のアリア】はアレでコレになるので
裏側では必至になって準備を進めているところなのです。

一応、その裏で進めていた作業の最も大きかった部分は
締切日前日からソユーズのメンバーが完全に徹夜作業で
【なんとか乗り切ってみせました】おっしゃー!

その発表やらも控えているわけで
【2008/08/01】に【M線上のアリアブログ】を
もっと読みやすくカスタマイズする作業などを
今、しのめんが必至になってやってたりするのです。



皆さんにお願いを


えーとですね、そんなふうにしのめんが頑張っているわけですが
【もうじき正式に発表するアレ】については
しのめんやソユーズのメンバーだけが頑張っても
なかなか思ったほどの成果は出ないわけです。

もう、泥臭くお願いしてしまうのですが
「M線上のアリア」ブログをもっと沢山の人に知ってもらいたいのです。



【ランキングバナーをクリックしてやってください!】



■M線上のアリア
 ↑ランキングバナーが3つほどあるので、よろしくお願いします!



ランキングが【継続して】上がれば、これから先の展開にも希望が見えます。
なにより、しのめんが「うおー!やったるぜー!」とやる気になります。


また、しのめんが行う【M線上のアリアブログカスタマイズ】にて
リンクや紹介をして頂いた方を、こちらから紹介したりするような仕組みも考え中です。


もうね、ほんと、よろしくお願いしまーす!(上半身が地面にめり込むほどの土下座で)



おまけ


■M線上のアリアより、志津編のCM動画




↑この歌をしのめんが歌うとこうなる↓




そんなこんなで、応援お願いしまっす!

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